SUWAロケット CFRP成形作業を公開

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成形装置「オートクレーブ」を使って、CFRPの成形工程を説明するメンバー

諏訪6市町村や信州大学工学部(長野市)が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は10日、小型ロケットの筐体(きょうたい)に使用する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形作業を公開した。岡谷市中央町の信大諏訪圏サテライトキャンパスに関係者らが集まり、成形装置「オートクレーブ」を使って工程を紹介。3月18日に秋田県能代市で、3号機の打ち上げを目指す。

CFRPは炭素繊維と樹脂との複合材料で、鉄などの金属よりも軽く、強度が高いのが特長。作る筐体は円筒で、直径10センチ、長さ10~50センチの大きさ。シート状のCFRPを筒状の金型に巻き付けながら4枚重ねて積層し、炉内の温度を130度まで高めた装置を使って、CFRPに熱と圧力を加えてから、冷却して成形する。筐体を4、5本つなぎ合わせて機体に使用するという。

3号機では、富士山の標高と同じ上空3776メートルへの到達を目標に掲げる。昨年に打ち上げた2号機と比べて3倍以上の高度で、前回より推力をさらに向上させたエンジンを積み、耐久性が強く軽量化した機体で打ち上げたい考え。

構造機構班の班長を務める矢崎耕平さん(32)=高島産業=は「最後の調整段階に入っている。目標を達成できる機体を作り、無事に打ち上げたい」と意気込みを語った。

プロジェクトマネジャーを務める信大の中山昇准教授は、CFRPや炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)の成形技術などは今後、車や飛行機などにも使われるとし、「諏訪地方で製造の拠点になれば」と話していた。

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