2018年2月12日付

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頭からアンテナが伸び、一般情報だけでなく感覚や感情までもやりとりする。脳がコンピューターのソフトウエアベースとなる。そんな時代が10数年後にはやってくるそうだ。にわかには信じ難いが、人工知能(AI)の急速な発達を目の当たりにすると、夢物語ではなさそうだとも感じる▼米国のAI研究学者レイ・カーツワイル氏の予測。AIは2029年に人間の知性を超え、30年代になると精神転送が可能に。45年には全人類を合わせた量の知能を持つようになる。技術的特異点・シンギュラリティと呼ばれ、その後の進化の予測ができないとされる一つの到達点だ▼先日、AIをテーマに駒ケ根市で講演した富士通常務理事で首席エバンジェリストの中山五輪男さん=伊那市長谷出身=は「蒸気機関や電気、コンピューターに次ぐ第4次産業革命。人類はこれから最大のパラダイムシフト(規範や価値観の劇的変化)を体験することになる」と強調した▼細胞レベルのナノマシンを血管内に送りがん治療を行う技術は、すでに20年の実用化に向け研究が進む。脳内へ挿入する研究もあり、やがて人は1日の大半の時間を仮想現実の中で過ごすようになる可能性もあるという▼生活は格段に便利になるのだろう。ただ予測し得ないAIの発展には計り知れない空恐ろしさを感じる。劇的な変化に向け、社会や人のあり方についても議論が進むことを願う。

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