免許返納で公共交通半額 伊那市

LINEで送る
Pocket

高齢者による交通事故を減らすため、伊那市は運転免許証を自ら返納し運転経歴証明書を取得した市民を対象に、市地域公共交通協議会と伊那バスが市内で運行する路線バスや乗り合いタクシーの運賃を半額に割り引く制度を6月1日から始める。4月から導入した同証明書取得の補助制度と合わせ、高齢ドライバーの自主返納を促していく。

22日に市役所で開いた同協議会の会合に市が制度案を示し、了承を得た。

運転免許証を自主返納する際、希望者に交付される運転経歴証明書を提示すると、路線バスやお気軽乗り合いタクシー、循環タクシーの運賃を半額に割り引く。利用者は料金を現金で支払う。

対象は、同協議会が運行する13路線のうち「藤沢・茅野線」を除く12路線と、伊那バスが市内で運行する全3路線。「藤沢・茅野線」は同区間を協議会と共同運行するジェイアールバス関東と協議中であることから、混乱を防ぐため今回は対象から外した。

返納促進策としてはこのほか、65歳以上か病気、身体の障害を理由に自主返納し、運転経歴証明書を取得した市民を対象に、今年度から証明書取得の手続き費用の補助金として3000円を交付する制度も導入した。

県警によると、昨年上伊那地方で発生した人身事故563件のうち、高齢ドライバーがより過失の大きい「第一当事者」となったのは28%を占めた。

市は「市内でも高齢者による事故は増加傾向にある。生活の足の確保を支援することで免許証の自主返納を促し、事故の減少につなげたい」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP