2018年02月14日付

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韓国・平昌冬季五輪が開幕し、熱戦が繰り広げられている。4年に1度の冬の祭典で、長野冬季五輪以上の好成績が期待される日本。女子スピードスケートの小平奈緒選手の出身地・茅野市ではパブリックビューイングが開催され、小平選手の金メダル獲得への大きな期待に包まれている▼近代五輪は仏のクーベルタン伯爵が提唱し、1896年に第1回大会がギリシャのアテネで開かれ、1924年からは冬季五輪も始まった。以降、大戦や参加ボイコットなど紆余曲折ありながら参加国は増えている。しかしプロ参加が認められ、商業主義もあいまって五輪は変貌を遂げてきた▼オリンピズムは「努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造」とされるが、現代では国がメダルの数を競い合い、時に政治も絡んでくる。選手は個人で挑みながらも国をも背負わされる▼ロンドン五輪で金メダルを期待された女子柔道の福見友子選手がメダルを逃した際、「これがオリンピックだと思います」という言葉を残した。単なる世界大会とは異なり、五輪だからこその苦悩がじみ出た言葉だ▼W杯で連戦連勝、世界新記録も樹立した勢いそのままに五輪に挑んでいる小平選手。「日本のために」ではなく「自分のために」。周りを気にせず自身が満足する滑りをしてほしい。

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