自動運転車実証実験 運転席不在で走行

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運転席が無人の「レベル4」走行で直角カーブを抜ける実験車両

伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点にした国土交通省の自動運転車実証実験で13日、運転席を不在にする「レベル4」の自動走行が行われた。車両通行規制により市道約300メートルを専用空間にして実施。国交省が行う全国13カ所の実験の中で唯一という、直角カーブがつながる「クランク」も円滑に走行した。計8回運行し、担当者は「途中で止まることなどもなく順調だった」とした。

20人乗りのバスを用いる長谷の実証実験では、11日からドライバーが運転席から監視するのみの「レベル2」を4日間実施。レベル4は1日だけで、レベル2のように市民モニターらは参加せず、関係者数人が乗車した。

道幅が4・3メートル~4・5メートルと狭いクランク周辺の路面には、「マーカー」と呼ばれる磁石を埋設。通常は衛星利用測位システム(GPS)で自車位置を把握して走行するが、この区間は磁気センサー検知による走行にも切り替えて検証した。

レベル4専用区間の手前まで運転席にいたドライバーは、緊急停止ボタンを持って助手席に移動。運転席が無人の実験車両は時速10キロ前後で走行し、クランクではさらに減速しながら見事な“ハンドルさばき”で難所を通過した。

国交省飯田国道事務所の岡本由仁計画課長(31)は「思っていた以上に順調。さらに技術が高まっていけば、運転席にドライバーがいない違和感も解消され、社会に浸透していくと思う。今後細かな検証をしながら次に生かしたい」と話した。

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