諏訪市赤沼の託児所 未明まで一時預かり準備

LINEで送る
Pocket

諏訪市四賀赤沼の託児所「キッズルームももいろのきりん」を経営する平田由喜美さん(43)が未明までの一時預かりサービスを始めようと準備している。現在は午前3時までの受け入れを予定し、体制はおおむね整えた。経済的な理由などから「夜間も働かざるを得ない親とその子どもに安心できる場をつくりたい」と語り、継続に最低限必要な子どもの受け入れに見通しが立った段階で開始するという。

午前3時までの開所について平田さんは「利用者は決して多くはないが確かに困っている親がいる」と話す。頼る人がいないため、子どもを育てながら生活のために昼と夜に働くダブルワークや、給料が高い深夜の仕事を選択せざるを得ない親がいる。

平田さんによると、同所でのサービス開始を待つという女性の中には諏訪地方に住み、諏訪地方で働いているが、預け先がないため、松本市内の施設を利用しているケースもあるという。「夜に子どもを預けて働くことを批判する声はあると思う。私も親は夜に子どもと過ごすのがベストだと思う。でも、それができない現実がある」と話す。

「ももいろのきりん」は2016年6月に開所した。平田さんは07年12月からクレープの移動販売を行ってきたが、出産後、特に未満児の預け先に苦労した経験を持つ。移動販売は平日よりも週末や休日のイベント時の方が売り上げが伸びるが、遠方から出展依頼や人口が多い都市部での営業に対応しようとすると、預け先を見つけるのが困難だった。特に休日、夜間の預け先がなく、夫も店を経営しており、親には親の都合があって頼るのも限度があった。依頼を断ったり出店を見合わせたりすることが多くなり、売り上げは減少。「働きたくても働けない」ことを実感し、託児所を開いた。

現在の開所時間は予約状況にもよるが、原則午前8時~午後10時で1時間から利用できる。有資格者が常駐し、受け入れは3カ月から9歳まで(きょうだいの状況で10歳以上の場合もある)。利用時の手続きが容易になる「登録会員」はこれまでに約400人となった。

未明まで延長した場合、夕食は午後6時とし、午後8~9時には寝かし付けるようにして生活のリズムを大切にする方針。平田さんは「さまざまな事情の家庭がある中で、子どもたちが安心して夜も過ごせる場所をどう用意するか。夜間の託児所が困難を抱える親たちを助ける選択肢の一つになれば」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP