日本に残る祭り風景 原田泰治美術館で御柱祭記念の企画展始まる

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諏訪市原田泰治美術館(同市渋崎)で2日、企画展「原田泰治が描く 日本のまつり」が始まった。今年の諏訪大社御柱祭を記念して企画した。祭りや民俗行事などに関連した原田さんの絵画29点を展示。温もりある情景と日本各地に残る祭り文化の一端を感じられる作品が並ぶ。

同館はこれまでに「祭り」をテーマにした企画展を御柱祭の年ごとに開いてきた。3回目の今回は伊賀良村(現飯田市)の神社を描いた「ちっちゃな祭り」を初めて展示した。原田さんの継母・か津みさんが亡くなった際、好きだったという同作品を棺の中に収めた。原画は存在しないが、ピエゾグラフという技法で今回デジタル復元した。

唯一の御柱祭にちなんだ作品「おんばしら」、歌手のさだまさしさんと一緒に取材したという長崎県の祭礼「長崎くんち」、山形県の正月行事「アマハゲ」、鳥取県の伝統行事「流しびな」なども飾った。

オープニングトークで原田さんは「きらびやかなお祭りも好きだが、地域に根付いた小さな祭りも好きで、全国各地を取材して描いてきた。今回の企画展を見て、自分の身近にある祭りをもう一度見つめ直し、ぜひ祭りに参加してもらいたい」と話した。

御柱祭についても「自然とマッチしたエネルギッシュな祭り。坂や川があり、苦難を乗り越えて一本の御柱を曳いていく。日本の中でも注目される祭りの一つ」と魅力を語った。

鑑賞した山田清子さん(71)=諏訪市文出=は「どの絵も細かく表現されていて、素晴らしい。絵から祭りの元気の良さも伝わってくる」、宮坂泰行さん(67)=岡谷市長地権現町=は「日本には多くの祭りがあることを知り驚くとともに感激した」と話していた。

企画展は7月26日まで。問い合わせは同美術館(電話0266・54・1881)へ。

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