諏訪市 地中熱「潜在量マップ」活用説明会

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諏訪市は22日、市内の標高800メートル前後の平地部で利用可能な地中熱の量を示す「潜在量マップ」の活用説明会を市役所で開いた。3月に公表したマップの内容に理解を深め、地中熱を暖房を中心に導入する際の参考にしてもらう目的。市内外の住民や建築業者、自治体職員ら約30人が参加し、導入の長所や短所などを学んだ。

マップ作製は地中熱を再生可能エネルギーで活用し、二酸化炭素の排出量を減らす狙い。過去のボーリングや地質データから専門業者がシミュレーションした。平地部は地中熱活用に必要とされる一般的な熱交換量の数値におおむね当てはまり、市生活環境課は「地中熱導入に条件が良いことが分かった」とする。

市の委託でマップを作った総合建設コンサルティング会社(本社・東京都)の冨樫聡さんが、平地部は地下水面が高く熱交換の効率が良いと説明。地中熱は省エネ効果で維持費が縮減できる一方で、井戸を掘るなどするため初期コストが高くなると指摘した。

2014年度に市美術館に導入した地中熱利用冷暖房システムで熱交換するヒートポンプを製造した暖房機器メーカー(本社・岩手県)の男澤善之さんは、マップ活用法を助言。地中熱の量をあらかじめ把握できることで「ヒートポンプの能力の過不足が生じにくく、井戸などを深く掘り過ぎないことにつながる」と話した。

参加者からは「地中熱導入で井戸を掘った場合、地震が起きても大丈夫か」などの質問が出た。奈良県在住で実家のある諏訪市内に引っ越すことを検討している60代の男性は「家を新築するときに暖房で地中熱と温泉熱のどちらを導入した方が良いか、コストや効率性をみて考えたい」と話した。

潜在量マップは市ホームページからダウンロードできる。市は今後もマップの周知を図る方針。

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