2018年2月18日付

LINEで送る
Pocket

あす19日は二十四節気の雨水。寒さは一時より和らいできたが、まだ冷え込む日もある。5季ぶりに御神渡りが出現した諏訪湖の周囲は、渋滞が発生するほどの混雑は見られなくなってきたが、17日も多くの人が湖畔を訪れて氷の筋を写真に収めていた。寒い中で足を運ばせる魅力は何だろうか▼御神渡りの筋道を正式認定した今月5日の拝観式。手を合わせながら見ていた女性の姿が印象的だった。聞けば自然と信仰が一体になった神事だと感じるという。「みんなで喜び合う風土がうれしい」とも▼八剱神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司は言う。「単なる自然現象や風物詩でなく、それを畏敬し、神のなせる業として受け止めたところに諏訪人の自然観がある」。自然現象を厳粛なものとして脈々と受け継ぐのは、自然に対する畏怖の念が根底にあるのかもしれない▼30年の歴史を刻む平成で、御神渡りができるのは9度目。近年はせり上がりが小さくなったと言われる。ただ、特に遠方から来る人にとってはあまり大小は気にならないようだ。人間の力が及ばない神秘性に引かれていた▼下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館では、本社共催で御神渡り写真展が始まった。「東風解氷」(はるかぜこおりをとく)。気象の七十二候では、立春の時季の東風は氷を解かすとされるが、今冬はまだ大丈夫そうだ。あと少し、諏訪ならではの冬を感じたい。

おすすめ情報

PAGE TOP