2018年02月20日付

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4年に一度の特別な舞台。それも一発勝負のレースで前評判通りの実力を発揮した心の強さに脱帽だ。茅野市出身の小平奈緒選手(相沢病院)が、平昌五輪のスピードスケート女子500メートルで金メダルに輝いた。心から拍手を贈りたい▼36秒94。ゴールしてタイムを確認し小さくガッツポーズをした姿が印象的だった。終了後の一問一答では「最初から集中して自分の持ち味を出し切れた。これで(低地リンクで36秒台)金じゃなかったらしょうがないと思った」。自分でも納得の滑りだったに違いない▼昨日の一夜明けての会見で彼女は自分を表現する言葉として「求道者、情熱、真摯」の三つを挙げていた。中学・高校時代は越境して宮田スケートクラブで新谷純夫さんに学び、高校卒業後は実業団へは行かずに、結城匡啓コーチに学ぶため信州大学へ。ソチ五輪後は王国オランダで学んだ。常に「より速く」を追求してきた姿はまさに求道者そのもの▼究極の滑りを求める彼女の言葉は詩的でもある。「氷に呼びかけると返ってくる。一方的に押し付けると返ってこない」。中学時代、新谷さんから「氷とケンカしないようにしなさい」と諭されたことが原点にあるのだろう▼その求道者の次の目標は500メートルの世界記録(36秒36)を塗り替えること。今回低地リンクで36秒台を出したことで目標に一歩近づいた感がある。求道者の滑りから目が離せない。

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