「くくりわな」にセンサー 伊那市が実証実験

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センサーの設置を準備する関係者=伊那市手良地区

伊那市は22日、シカなどを捕獲する「くくりわな」の見回り負担を減らそうと、わなにセンサーを取り付けて携帯端末に捕獲を知らせる実証実験を手良地区の山林で開始した。無線通信とインターネットを組み合わせた技術で、東京のIT関連企業や地元猟友会などと協力しながら試作機を開発。猟友会員の負担軽減や有害鳥獣対策につながるもので、来月中旬まで受信状況や耐久性などを検証し、4月以降の実用化も目指す。

伊那市有線放送農業協同組合が運用する無線通信規格「LoRaWAN(ローラワン)」を活用。手良の山林から2~3キロほど離れたJAの施設に無線の受信機となる親機を設置し、子機となるセンサーは今回計7台を用いる。

わなにかかると、わなのワイヤーに接続した端子が外れてセンサーが感知。無線とネット回線を通じて携帯端末に伝える。今回の実験では市の担当者のスマートフォンに捕獲情報が送られるが、今後は猟友会員の携帯電話にメール送信する仕組みを構築する。

初日は午前中に3台を設置。伊那市伊那猟友会手良支部の登内一男さんは「わなは毎日見回りをしなければならず、車で行ける所はまだいいが、離れて歩かなければならない場所は大変。センサーが使えれば非常に助かる」と話した。

実証実験では低コスト化も目標。試作機は子機10台を製作して開発費を含めて計40万円ほどで、より高価な類似システムに比べて抑えることができたという。普及が進めば、さらに単価の引き下げも見込まれる。

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