諏訪市医師会が在宅医療講演会 荒木さん語る

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20年間にわたる義母の介護体験を語る荒木由美子さん

諏訪市医師会は25日、在宅医療講演会を同市のホテル浜の湯で開いた。講師はタレントの荒木由美子さん。在宅と施設で20年間にわたって義母を介護した体験を語り、家族だけの介護は心身ともに疲れ果てて病人と「共倒れ」になってしまう懸念を指摘し、支援機関などの手を借りることや、介護している人に手を差し伸べる大切さを呼び掛けた。

演題は「家族ってなんだろう 介護・休みなしの20年」。23歳で歌手の湯原昌幸さんと結婚した2週間後に同居の義母が血栓で倒れ、介護の日々が始まったという。義母は元気になったものの、その後に認知症を発症したことを振り返った。

荒木さんを「由美ちゃん」と呼んでかわいがっていた義母が、食べたご飯を「食べさせてもらってない」と言い出したり、郵便配達や宅配業者の人を「由美ちゃんに男ができた」と疑うようになったりしたことなどを挙げ、湯原さんから「気にするな」と言ってもらったことが「救い」だったと強調。症状が進行した義母はある日、息子の湯原さんに「知らない男がいる」と鬼のような形相で突進したことを話し、「地獄でした。頑張り過ぎたら自分たちが駄目になる」と施設に預けることを決心したと話した。

義母は亡くなる直前、「由美ちゃん、長いことありがとう」と感謝したという。講演で荒木さんは壮絶な介護の毎日について、明るく、時に涙ぐみながら語った。一般市民ら約300人が聞き入った。

講演会は、かかりつけ医や地域医療の必要性を知ってもらう機会にと4回目。同医師会の小松郁俊会長は冒頭のあいさつで、「私たちが住み慣れた地域で生きていくために、医療だけでなく地域全体で支え合い、安心して暮らすことができる社会をつくっていきたい」と述べた。

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