2018年02月27日付

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平昌五輪のスピードスケート女子団体追い抜きで金メダルに輝いたメンバーは、年間300日以上を一緒に過ごし練習に明け暮れたそうだ。選手がインタビューに「世界一の練習をしてきた」と答えたのが印象的だった。培った技や力とともに、自信が大きかったということだろう▼大学に落ちて過ごした浪人時代、勉強は「書いて覚えろ」と教えられた。重要な部分は何度も手書きして頭の奥に刻み込んでいく。ノートやわら半紙はあっという間に真っ黒になり、インクがなくなったボールペンが机にたくさん並んだ▼通っていた予備校の講師が言った。「合格する力はついたはずだ。使い切ったボールペンの束を試験に持っていって握り締め、『これだけやったんだ』と自信を持て」と。そこまでは実行しなかったけれど、「あとは答案用紙に向かうだけ」という思いはあり、心の整理はついていた▼今ある受験制度がいいかどうかは別にして、これほど夢中になって勉強に集中する時期もないだろう、とも言われた。まったくその通りだと思った。おかげで受けた大学の一つに何とか滑り込むことができた。30年以上前の思い出である▼県内公立高校の入試が近づいた。もうここまで迫ったら、持てる力をどれだけ出し切れるか、が最も肝心なことだろう。自分の重ねてきた努力を信じ、試験に臨んでほしいと思う。15歳の試練に幸多かれと祈りたい。

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