天竜川大規模豪雨想定 県が浸水区域図作成へ

LINEで送る
Pocket

県は、想定される最大規模の降雨により、天竜川の県管理区間(岡谷市・釜口水門~辰野町・横川川合流点)が氾濫した場合の「洪水浸水想定区域図」を作成、公表する方針を決めた。頻発・激甚化する水害を受け、全国的に強化するソフト対策の一環。「1000年に1度」規模の豪雨を想定し、氾濫した場合の浸水の範囲や深さ、家屋倒壊などの想定区域を示していく。

水害に備え、減災の取り組みを推進する伊那圏域大規模氾濫減災協議会が26日、県伊那建設事務所や上伊那の8市町村、警察、消防など14機関で発足。同合流点から下流の国管理区間では、既に1000年に1度規模の大雨を想定した区域図が作成・公表されているが、県管理河川でも作業を進めるとし、天竜川管理区間も対象にするとした。

建設事務所は「管理する102河川のうち、23河川では100年確率の浸水被害区域図を作成済みだが、近年の被災状況を踏まえると、より大規模な氾濫に備える必要がある」と説明。天竜川は、洪水により経済上相当な被害が生じる恐れがあるとして、23河川で唯一「水位周知河川」に指定されている。

作成後は、流域市町村などに詳細なデータを提供し、新たな洪水ハザードマップの作成を進めてもらう考え。避難場所・経路の検討や、命を守るための住民の避難行動につなげる。県のホームページでも公表する。

おおむね5年で実施する同協議会の取り組み案には、要配慮者利用施設の避難確保計画の作成に向けた支援、きめ細かな水位情報の提供なども盛り込んだ。天竜川上流河川事務所や長野地方気象台などをアドバイザーに迎え、出水期前に毎年会議を開いていくことにしており、協議会長の高橋智嗣・伊那建設事務所長は「『逃げ遅れゼロ』『社会経済被害の最小化』に向けて水防災意識社会の再構築の取り組みを進めたい」とした。

おすすめ情報

PAGE TOP