「御湖鶴」ブランド引き継ぎ 福島の運送会社

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清酒「御湖鶴」の醸造元で知られ、下諏訪町に唯一の日本酒メーカーだった菱友醸造の事業を、福島県いわき市に本社を置く運送業の磐栄運送が引き継ぐことになった。磐栄運送が26日、町役場で記者会見を開き、発表した。菱友醸造の土地、建物や酒造設備を取得し、「御湖鶴」ブランドを受け継いで酒造りに乗り出す。

菱友醸造は帝国データバンク松本支店によると、1912年創業、18年設立。「御湖鶴」を主力に酒類の製造販売を手掛けていたが、近年は売り上げが伸び悩み、昨年4月に事業を停止した。自己破産手続きを進めている。

磐栄運送は運送、倉庫事業を中心にした磐栄グループの中核企業。グループでは事業の多角化を図り、太陽光、風力発電や野菜工場のほか、米などの農業分野にも参入しているという。

昨年の年初、取引先から「御湖鶴」を贈られ、味に感銘していた磐栄運送の村田裕之社長(57)が菱友醸造の事業停止を知り、「われわれは酒に欠かせない米を既に作っている。チャレンジしたい」と事業譲渡を受けることに踏み切った。2月20日付で「御湖鶴」の商標権や菱友醸造の建物などを引き継ぎ、酒の製造に関わる免許を受けた。

村田社長は「新生『御湖鶴』として、いい酒を造りたい」と話した。将来は観光客らに酒蔵を見学してもらったり、酒と食事を提供するスペースを設けたりする構想も示し、「町の活性化につながれば」とした。

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