2018年03月01日付

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祖父母の家の近くに豆腐屋さんがあって、泊まった朝のご飯には、おいしい豆腐が出るのが楽しみだった。子どものころの記憶だから、豆腐のおいしさが分かっていたかどうかは定かでないが、楽しみにしていたことは間違いない▼そんな各地にあった街の豆腐屋さんも、今は姿を消しているという。全国豆腐連合会(全豆連)によると、保健所の登録数は全国で6971軒で7000台を割ってしまった。ピークの60年近く前は5万軒を超していたといい、年間で400~500軒の豆腐屋さんが店じまいしているとのこと▼価格競争に巻き込まれたり後継者がいなかったりと、ここも経営は厳しいよう。そこで現在、業界が取り組んでいるのが、「豆腐とは一体何なのか」。豆腐を定義付けて、本来のおいしさや商品の特徴、味の違いを、分かりやすく消費者に示す方法を検討してるという▼全豆連ホームページの「豆腐サミット」の記事には、〈子どもは味のしない白い塊を豆腐だと思っている〉〈豆腐屋さんはもっと味を伝える努力を〉といった意見も。「豆腐のおいしさを知って」というのが、大きなテーマのよう▼県豆腐商工業協同組合などが開く今年度の品評会で、組合理事長は「県産大豆を使って、うまい豆腐を作れば、消費者も支持してくれると思う。自信を持って。うまい豆腐を食べてもらいたい」と、うまさに対するこだわりを訴えていた。

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