食品加工所開設へ意欲 辰野の運営協セミナー

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松原さん(左)から食品加工についての考え方を学ぶ受講者たち

辰野町の食分野のブランド確立、6次産業化を目指す官民連携組織「食の革命プロジェクト運営協議会」(福島英雄会長)は2月28日、初企画の連続講座「みんなの加工セミナー」を開講した。専門家の指導で食品加工のこつや事業計画の作り方などを学び、加工所の開設につなげてもらう取り組み。受講者29人が、地場産品を生かして6次産業を盛り立てよう―と意欲を胸に学びをスタートした。

同プロジェクトは2016年7月発足。国の地方創生加速化交付金を受け、四つの専門部会で雑穀や果物、野菜など地域食材の掘り起こしと普及、熟成技術の導入といった事業を展開してきた。今回は6次産業で生産、流通の間に位置する食品加工の担い手が少ない現状を踏まえ、人材と施設を増やす支援策として無料でセミナーを企画した。

セミナーは12月まで全10回。加工所の安全衛生管理の基礎知識をはじめ、機械を用いた実演や体験、地域の加工所の視察など経て、事業計画作成と発表までを行う。元県上伊那農業改良普及センター職員で農産加工アドバイザーの松原寿子さん=駒ケ根市=に講師を依頼した。

開講式では、20~70代男女の受講者が自己紹介。「町内産の果物で乾燥フルーツを作って売り出したい」「自家栽培するルバーブの加工品を作りたい」と抱負を語った。米粉や雑穀の加工に携わっている人からは「販路開拓についても情報交換し、ヒントを学べれば」との声が聞かれた。

松原さんは「加工について難しく考えなくてもいい。自宅を少し改装すれば作れる品目もある」と説明。「生産者や販売者と仕事を分担するなど、事業展開の選択肢も多い。知識を身に付けるだけでなく、一緒にアイデアを出し合って取り組む仲間もつくって」と助言した。

プロジェクト事務局の町産業振興課では「多くの住民参加で町の6次産業化を進めるプロジェクト。町が加工所を設けるのではなく、意欲ある人の事業化を支援しながら取り組みの輪を広げたい」としている。

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