若手の登竜門「佐藤太清賞公募美術展」 下諏訪の八幡さん最高賞

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若手芸術家の登竜門とされる「 (たいせい)賞公募美術展」(京都府福知山市佐藤太清記念美術館など主催)の絵画の部で、下諏訪町矢木町の会社員八幡祐矢さん(20)の油彩画が最高賞の「佐藤太清賞」を受賞した。年齢制限がある公募展で、若い同世代と勝負したいと初めて応募し、最高賞を射止めた。

小学校低学年のころから趣味でイラストを描いてきた八幡さん。下諏訪向陽高校でボート部を引退した3年の夏から美術部に入り、絵の勉強を重ねてきた。就職後も絵を続けたいと、諏訪市神戸で絵画教室「アトリエがむ」を主宰する池上武男さん(51)の指導を受けている。

同展は福知山市出身で文化勲章受章の日本画家、佐藤太清さん(1913~2004年)と同市が創設。21世紀の芸術文化を担う人材育成を目的に毎年開いている。絵画の部(油彩、水彩など問わず)と日本画の部があり、約200点の応募があった。

受賞作は「Memory of Eye」。「目の記憶」をテーマにイギリス出身のミュージックアーティスト「ジョン・ホプキンズ」の「open eye signal」の曲を聴きイメージを構築したという。昨年9月から11月までの3カ月間で仕上げ、大きさはF50号(1168ミリ×910ミリ)。

絵の中央に目を描き、左側には雪山を登る男性の後姿を配置してたくましさを表現した。右上には柔らかさを表すため見上げる女性の横顔を、右下にはビルの町並みを描きた。上側を自然、下側を人工物と対比させる構図にした。「雪山を登る男性は特に納得できる出来栄え。大きな動きを表現できた」と話す。

審査員の一人、大阪芸術大学の村居正之教授は「良くまとまっていて、完成度が高い」と講評したという。

絵画の部は約80点の応募があり、「佐藤太清賞」は3点。

絵を指導する池上さんは「若い人の独特の匂いや感じが作品に出ていて新鮮でよかった。いい結果が出てうれしく思う」と受賞を喜ぶ。

八幡さんは「今までやってきたことが賞という形になって自信が付いた。もっと大きな公募展に応募し、さらに上位入賞を目指したい」と意欲を見せる。

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