田中さん諏訪東理大へ 大学生活介助ボラ募集

LINEで送る
Pocket

必要な介助について説明する田中さん=茅野市の諏訪東京理科大学

今年4月から公立諏訪東京理科大学(茅野市豊平)情報応用光学科への進学が決まった県花田養護学校(下諏訪町)高等部3年の田中洵さん(18)は、学生生活開始を前に、大学内で自身を介助してくれる一般ボランティアを募集している。27日には、介助ボランティアらを対象とした「学内ボランティア・オリエンテーション」を同大学で実施。約25人が参加し、田中さんの案内で実際にキャンパス内を回り、教室や移動時などで必要となる介助内容について確認した。

■キャンパス案内し説明

筋肉が徐々に衰える筋ジストロフィーを発症した田中さんは、日常生活では電動車いすが放せず、介助も必要。将来、障がい者や高齢者が住みたい場所に暮らせるための手助けとなる福祉器具を作るのが夢で、その実現のために自分に適した進学先として同大学を選択。4月から夢実現への第一歩を踏み出す。

しかし学内での生活には、移動やトイレの介助、授業を受ける際のセッティング、昇降機の操作など、人の助けが必要となるため、支援者の力を借り、学内介助ボランティアの募集を開始。目標とする人数はおおむね40人で、現在登録者は約20人だという。

ボランティアを必要とする時間帯は平日の午前8時30分~午後6時40分。1~2時間以上、従事できる人を募集。トイレ介助は、できるだけ男性を望んでいる。ボランティアのシフトは、当面の間、諏訪圏域障がい者総合支援センターオアシス(諏訪市)が行うという。

■多くの人の協力求める

オリエンテーションでは、事前に10回以上、下見している田中さん本人がキャンパス内を案内し、場所ごとで必要となる介助の内容を説明。めがねやマスクがずれた場合の処置、教室でのセッティング内容なども確認した。

大学から車で10分程度の茅野市内にアパートを借り、4月から一人暮らしを始める田中さん。「皆さんの力を借りて学生生活が始められる」と感謝し、「将来、大学で学んだことを生かして諏訪地域に福祉器具を作る会社をつくり、地域に貢献したい」と話した。母・佳子さん(47)=塩尻市洗馬=は「不安はあるが、多くの人に協力してもらい、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。

オリエンテーションに参加した茅野市内の女性(67)は「お手伝いさせてもらうという気持ちがなければ続かない。大学や学生の間にもボランティアの輪が広がることを期待したい」と話した。

ボランティアは現在も募集中で、9日にもオリエンテーションを行う予定。オアシスでは「月に1日、数時間でもいいので多くの人に協力してもらいたい」と話している。申し込み問い合わせはオアシス(電話0266・54・7713)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP