2018年03月04日付

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人口減少や高齢化の波の中で市街地のまちづくりの再生は一朝一夕にはいかない。時には地元住民だけでなく、他地域の人の協力を借りながら知恵を絞る▼諏訪市では市街地に位置する末広商店街で、有志がアイデアを出し合っている。まちづくりに関心のある人からの発案だったが、初回から興味を持つ地元住民も参加している。昨年5月から月1回、10~20人ほどが集まって車座になり、取り組みの実現へ話し合う▼毎回出席する人も、都合のよい時に顔を出す人も。誘いを受けて会合に参加した人もおり、「諏訪をもっとよくしたい。何かお手伝いしたい」と協力を惜しまない。取り組みを聞き付けた移住者が顔を出すなど口コミで輪が広がりつつある▼昭和30~40年代ごろは間口の狭い店がびっしりと軒を連ねていた末広。現在は店舗数こそ減ったものの若手経営者らが頑張り新たな店が増えている地域だ。活性化に向けカフェと図書スペースを兼ねた「ブックカフェ」、食を提供して多世代が憩う「コミュニティーキッチン」といった構想を持つ▼コミュニティーキッチンでは「まちづくりに生かせるなら」と空き物件を提供してくれる人が現れ、関係者は具体化に期待を高めている。各地で空き家や空き店舗が増えている現代。まちづくりの参考にもなりそうな取り組みだ。息長く続くよう、無理しない範囲でつながっていく工夫が大事になる。

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