SUWAロケット3号機 打ち上げへ準備順調

LINEで送る
Pocket

遠隔操作でエンジンの燃焼実験を行うSUWA小型ロケットプロジェクトのメンバー

諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は3日、今月18日に打ち上げる3号機のエンジンの公開燃焼実験を下諏訪町の旧第八保育園の燃焼実験場で行った。3号機は近く完成する予定で、開発は最終段階を迎えている。実験は成功し、打ち上げに向けて順調に準備が進んでいることを示した。

エンジンは固体燃料(ポリプロピレン)と液体燃料(亜酸化窒素)の両方を使い、化学反応によって激しく燃焼するハイブリッドロケットエンジンで、アルミ製の燃焼室と亜酸化窒素が入ったタンクがつながっている。

3号機は到達高度を富士山(3776メートル)と同じ高さとする目標を掲げ、開発に着手。昨年3月に打ち上げた2号機の到達高度1000メートルをはるかに上回る推力が必要なため、新エンジンは安全性も考慮して着火方式を火薬から電気スパークに変更したほか、気化した燃料を渦巻くように流してよく混ざり合うようにする旋回流を導入し、燃焼効率を上げた。

実験では、園庭に設置したコンテナ内にエンジンを据え付け、周囲に取り付けたカメラの映像を通じて園舎内から遠隔操作。亜酸化窒素の注入が開始され、充填が完了すると着火。轟音とともに激しく炎が噴き出た。

燃焼は8・5秒ほど続き、プロジェクトメンバーはモニターに表示される測定データで予定した推力が出ているか確認。「成功です」というアナウンスが流れると拍手が沸き起こった。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授は「着火、燃焼、推力とも良く、成功と言える」と評価。富士山の高さまでは難しいというものの、2号機の2倍以上の推力で到達高度は3000メートル以上という見方を示し、「準備はほぼ整った」と手応えを強調した。

3号機は長さ2・05メートル、直径10・2センチ、重さ12キロほどの大きさで、近く完成し、お披露目する。打ち上げは18日、秋田県能代市で実施。当日は岡谷市のテクノプラザおかやでパブリックビューイングも行う予定だ。

おすすめ情報

PAGE TOP