武田信玄感状を特別公開 千曲市の県立歴史館

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特別公開されている「武田信玄の感状」=千曲市の県立歴史館

県立歴史館(千曲市)は新収蔵資料の「武田信玄(晴信)感状」を6日から11日まで特別公開する。5回におよぶ川中島合戦のうち2回目の戦いの際、上杉勢から首を取った須坂市近辺の地侍・蘆川氏に武田晴信(後の信玄)が贈った表彰状のような文書。川中島合戦に関係する史料が同館に収蔵されるのは初めて。

収蔵した感状は、合戦のあった天文二十四(1555)年7月19日付で、「頸壱討捕之条、神妙之至感入候(首ひとつ討ちとるの条、神妙の至り感じ入り候)」などとほめたたえ、「晴信」の朱印が押されている。縦18・5センチ、横47センチで掛け軸に表装されている。

歴史館によると、第2回の川中島合戦に関しては同様の文書が全部で13通知られているといい、このうち1通を今年1月、京都の古書店から約240万円で購入した。

笹本正治館長は「重要な資料を県外に流出させなくて済んだ」と話し、「本物でなければ味わえない筆の勢いや流れ、朱印の色などを見てほしい。『川中島』の字や『晴信』の朱印は素人でも読める」と見どころを解説。感状の内容についても触れ、「本当の合戦はとても血なまぐさく、ほめられたものではないという歴史の実態にも触れてもらえれば」と来館を呼び掛けている。

合わせて、小県郡室賀(現在の上田市室賀)を本拠地とした国衆の室賀家の史料から「武田勝頼知行宛行状(ちぎょうかてがいじょう)」「上杉景勝安堵状(あんどじょう)」各1点と「徳川家康書状」2点を展示する。

いずれも昨年度に京都の室賀家から寄贈された700点余の史料からの初公開。領地の所有を認めたり、戦功をねぎらったりする内容で、室賀家が武田家滅亡後に上杉家、徳川家に従属したことを示し、戦国時代の大きな流れを見て取れる。

開館時間は午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。5日までは休館。一般300円、大学生200円、高校生以下無料。問い合わせは県立歴史館(電話026・274・2000)へ。

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