2018年03月07日付

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「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を考えて選びたい」「休日がしっかり取れる所がいい」。2019年春卒業予定の大学生らの就職活動が本格的に始まった。全国各地で行われた会社説明会に参加した学生たちがインタビューに答えていた▼「働き方改革」が全国的に注目を集めている時代背景を考えれば、こうした発言をする学生が多いのは当然かもしれない。だが、就職活動の本質を考えると、どんな職種の会社でどんな仕事がしたいのか。自分の能力が最大限発揮できる所はどこか、などが最優先されるべきではないか▼会社側も、学生に対しては仕事で成果を上げてくれる人材を求める。そのために環境を整備する。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、2014年3月卒業の新規大卒就職者の3年以内の離職率は、全産業平均で32・2%。前年より0・3ポイントアップし、近年30%台が恒常的になっている▼昨今、一部の学生の会社選びの考え方を聞いていると、会社側とのミスマッチが引き起こすこの数字がさらに上昇するのではと懸念される。新入社員個々の目標や高い志、将来の夢はどうなっているのか。お節介ながら心配である▼誰しも入社後は「こんなはずではなかった」と思うことが多少ある。今も昔も変わらない。縁あって就職した会社。時には辛抱も必要だ。周囲も厳しく、優しく接してほしいと願う。

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