古里就職の魅力アピール 上伊那企業説明会

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参加企業が近年では最多の72社となり、採用意欲の高さが表れた上伊那地区企業説明

来年3月の大学・短大・専門学校等卒業予定者を対象とした上伊那地区企業説明会が8日、伊那市のニシザワいなっせホールで開かれた。1日の会社説明会解禁後、同地区では最初の合同企業説明会で、上伊那出身の学生らの古里就職につなげようと関係機関が連携して行った。雇用情勢の改善による人材獲得競争の激化を反映して、参加企業は過去10年で最多の72社(前年比8社増)。各社の採用担当者は来場する学生らに、古里就職の魅力をアピールした。

伊那公共職業安定所と伊那職業安定協会が主催し、伊那市の共催で行った。企業見学をセットにした上伊那就活バスツアー(南箕輪村、宮田村主催)が連動しており、無料のバスを使って東京、名古屋から来場する学生もいた。

学生は昨年より8人多い177人(大学112、短大35、専修など30)が訪れた。多くが古里就職を進路の選択肢に加える学生で、伊那市出身で都内の大学に通う女子学生(21)は「大学に出してもらうときに、卒業したら帰ってくると親に約束した。地域に恩返しできるように会社を探したい」と意欲を見せた。

新卒採用は「短期決戦」となる見通しで、参加企業は説明会を人材確保につなげようと必死。「技術系の学生が欲しい」と話す製造業の人事担当者は「大手にはない、やりがいや面白さを前面に出して説明したい」。別の企業の担当者は「仕事と生活を両立させるなら地方がいい。古里に帰ってきませんか―と訴えたい」と話した。

一方で、「ホームページに誘導する仕掛けをつくってはいるが、なかなかうまくいかない」と厳しい現実を語る企業も。地域密着の仕事をアピールする建設業の人事担当者は「景気が悪い頃は採用試験を行うほど応募があったが、景気がいいとさっぱり」と打ち明けた。伊那職安の竹村典幸所長は「今年度の採用活動は超売り手市場の中で行われたが、来年度もおそらく変わらない。地元の魅力、働きやすさを伝え、応募者を確保してほしい」と話した。

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