選ばれる上伊那を イノベーションで魅力高めて

LINEで送る
Pocket

約260人が聴講したシンポジウム

2027年のリニア中央新幹線開業と飯田市への県内駅設置を見据え、上伊那地域の振興につなげる方策を考え合うシンポジウムが11日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスであった。元経産官僚でテレビ番組のコメンテーターとしても活躍する慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんが講演。「上伊那の魅力を明確にして、その魅力を高め、この地に来たいという理由をつくってほしい」と求め、「27年からではなく、27年までが勝負になる」と訴えた。

岸さんは、地方の新幹線駅のほとんどが通過点になっている現状に触れ、「新幹線が通って地域が良くなることはない」と断言。企業誘致や観光誘客など、単なる「来てくれ、来てくれ」の戦略では失敗に終わるとした。

「選ばれる地域」にしていくには、「地域でイノベーションを次々と創り出すことが大切」と強調。「産業だけでなく、あらゆる分野で、新しい組み合わせ(イノベーション)による新たな価値を地域全体で生み出していき、伊那谷を世に知らせてほしい」と述べ、「私の別荘がある原村もそうだが、伊那谷にはいいパーツが豊富にある。それらを組み合わせて魅力を高めていって」とエールを送った。

市町村や経済団体、金融機関などでつくる「リニア中央新幹線の活用を考える上伊那地域連絡会」と県上伊那地域振興局が主催し、一般を含めて約260人が参加。2部構成で行い、前半ではJR東海の古谷佳久さんがリニア整備計画の意義や工事の進ちょく状況などを報告した。

開会あいさつで、振興局の堀田文雄局長は「大都市圏と伊那谷の時間距離は大きく短縮する。あと9年というのは決して長い時間ではない。伊那谷を選ばれる、質の高い地域にするためにはどうしたらよいか、皆さんで考え合う機会にしたい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP