上社建て御柱「七五三巻」で奉仕 富士見出身小林さん

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模型を使って七五三巻を説明する小林秋彦さん(右)と長男の英司さん

模型を使って七五三巻を説明する小林秋彦さん(右)と長男の英司さん

富士見町御射山神戸出身の小林秋彦さん(72)=山梨県北杜市小淵沢町=が、代々継承してきた綱巻きの技「七五三巻」で諏訪大社御柱祭の上社建て御柱に奉仕する。今回で7度目になる。御柱に綱を巻き付ける作業は神事の一つにもなっており、「安全に建て御柱ができるように先祖代々務めてきた役目を粛々と果たしたい」と話している。

七五三巻は、上社本宮、前宮の建て御柱計8本で行われる。直立した御柱に乗った氏子の足場になるほか、最後に氏子が綱を伝って下りる。小林さんらが白装束の白丁姿で建て御柱の前に綱巻きをし、神事の一つになっている。

長さ100メートルほどの綱2本を使って、1本は7回巻き付けて5回ひねり、交差させたもう1本は3回ひねる。それぞれの両端は地上4カ所に固定する。氏子が綱を伝って下りた後、地上で綱のよりを戻すと固く巻き付いた綱が外れ、建て御柱が終了する。

御射山神戸で大工を家業としていた実家に代々伝わる技。父親の政雄さんが1998年の御柱祭まで頭領を務めて引退し、2002年に91歳で亡くなった。次男の小林さんは80年の御柱祭から携わり、04年から頭領を世襲した。今回も長男の会社員、英司さん(44)=同=とおい2人の親族4人で奉仕作業を担う。

小林さんは就職で地元を離れて50年以上がたつが、生まれ育った古里への思いは強い。前回10年の御柱祭では御射山神戸区に協力を申し入れ、氏子3人に作業を手伝ってもらった。親族以外が従事するのは初めてだった。今回も大総代を通じて依頼し同区の氏子が手伝う。

小林さんは「御射山神戸の人たちとの交流を大事にしながら、先祖から受け継いだ仕事を次代に伝えていきたい」と話している。

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