ドローンで追い払い 諏訪湖のカワアイサ対策

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屋外で行ったドローンの飛行実演

県諏訪地域振興局と諏訪湖の課題解決に取り組む諏訪湖環境改善行動会議は13日、漁業資源であるワカサギを捕食する魚食性鳥類カワアイサへの対応を検討する会議を諏訪市渋崎の諏訪湖漁業センターで開いた。同局は追い払いに小型無人機(ドローン)の活用を検討しており、飛行上の注意点や安全確保策などについて関係者間で知識の共有を図った。

ドローンの普及啓発を推進するNPO法人諏訪広域ドローン協力会(諏訪市)の横山真副理事長が講師を務めた。諏訪湖漁業協同組合、日本野鳥の会諏訪支部、湖周3市町などから約30人が参加した。ドローンは国の許可がない場合、地表や水面から150メートル以上の空域、人口集中地区の上空などでは飛行できない。夜間や目視できない範囲などでの飛行には国の承認が必要になる。横山副理事長は大きさが異なる機体を複数示しながら関係法令を説明。あらかじめ設定したルートを自動で飛行できる機能なども紹介し、冬季に行っている舟を使った追い払いと併用する提案をした。爆音機や鳥が嫌がるプレートをドローンに装着させる案も伝えた。屋外で飛行実演も行った。

同局農政課は「まずはドローンの性能を知るところから。今後、どのように活用できるのかを検討していきたい」と話した。諏訪湖漁協関係者は「追い払いへのドローンの活用は考えてみたい。空撮の機能は鳥たちの状況を把握する上で有効だと思う」と語った。野鳥の会の関係者は「舟での追い払いでカワアイサは減りつつある。自然の鳥たちが安らげる諏訪湖であってほしい」と述べた。

ドローンの活用は、昨年末に諏訪市内で開いた講演会で講師の中央水産研究所内水面研究センターの坪井潤一研究員からの提案を受けて検討を開始。今冬も諏訪湖の結氷期を除き、舟による追い払いが連日行われた。同漁協によると、カワアイサは冬の渡り鳥だが、諏訪湖に残っている個体は一定程度いるという。

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