2018年03月15日付

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長野県庁(長野市)の敷地内で庁舎東側の道路沿いに、黒光りした立派な石碑が建っている。白い縁取りに囲まれて刻まれる文字は、今年5月20日に県歌制定50周年を迎える「信濃の国」の歌詞だ▼石碑は1976年に建てられた。「建立のことば」には、長野県が100年を迎えるに当たり、郷土愛を育む大きな役割を果たした県歌に対し、親しみの念を新たに後世に伝えるため、県民一戸10円、小中高校の児童生徒一人1円の拠金により県民みんなで歌碑を建てたと記す▼庁舎にはほかにも、一部吹き抜けになっている1階ロビーから2階を見上げると、こちらは大きな木製の額の表面に、一文字ずつ木を立体的に切り出して貼り付けた「信濃の国」の木工作品が据えられている。講堂入り口には、木彫作品になって飾られている▼探せばまだあるかもしれないが、これだけでも、「信濃の国」が県の象徴だということが分かる。県は制定50周年に当たり、新年度に記念事業を計画している▼さまざまな催しなどを機会に、「信濃の国」を歌って踊って、みんなで親しんでいる姿を、写真や動画で応募してもらう予定だという。学校に向けても、歌う機会を設けるよう依頼するとも。多くの県民が声を合わせて歌って、心をつなぎ合う県歌。地域の集まりで歌われる機会は少ないが、半世紀を記念し、大人も子どもも新たに県歌を心に刻むいい機会になりそう。

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