2018年3月19日付

LINEで送る
Pocket

仕事にはミスやトラブルがつきもの。とはいえ、社内外に被害を与える大失敗となると経験者はそう多くないかもしれない。恥を忍んで明かせば筆者は仕事も生き方も失敗が多い。社内で一番の劣等生だと思う▼失敗には理由も言い訳もたくさんある。良かれと思う配慮が裏目に出たり、ひと手間を惜しんだばかりに大失態になることもある。だが原因は全て自分にある。愚かさに思い余って辞職を決意したことも一度ならずある。でも何より苦しいのは己の失敗で他人に迷惑をかけることだ▼隣で上司が深く頭を下げ、部下をかばって先方の怒りを一身に受ける。場を収めて外に出ると「これが仕事だ。気にするな。落ち込むよりまず成すべきことをしろ」と笑って見せる。そんな上司の背中からミスへの処し方と、上に立つ者に必要な器、懐の深さを学んだ▼国政に目を転じれば耳を疑うような発言が飛び交う。「トカゲのしっぽ切り」とも批判される陰うつな光景が国の中枢で繰り広げられようとは。しかも問題の核心は一職員のうかつなミスなどではない。末端で働く人たちが案じられる▼いよいよ社会へ踏み出す新人諸君に「失敗を恐れるな」と筆者は言えない。が、つまずきながらも今まで仕事を続けてこられたのはひとえに職場、相手先の人に恵まれてきたからだとは確かに言える。初めての職場でそんな良き上司、仲間と縁あることを願う。

おすすめ情報

PAGE TOP