2018年03月20日付

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暮らしを便利にするために生まれた道具が、新たな犯罪や事故を生み出す。携帯電話やスマートフォン、インターネットの普及がその代表格だろう。オレオレ詐欺だったり、運転中の「ながらスマホ」だったり▼昨日、滋賀県の大津地裁で出た判決は、社会に警鐘を鳴らす意味で注目に値する。昨年11月に名神高速道路でスマホを操作しながら運転し、5人を死傷させる事故を起こしたトラック運転手に、求刑の禁錮2年を上回る禁錮2年8月の実刑判決が言い渡された▼報道によると裁判官は判決で、検察の求刑は「ながらスマホ」の危険性を過小評価しているとし、「従前の量刑にとらわれている」と指摘したという。事故を起こした運転手は大きな代償を払うことになった。スマホは初期画面に戻すことはできても、被害者の命も、自分の人生も事故前にリセットできない▼警察庁によると、2016年の携帯電話使用等による交通事故は1999件発生しており、5年前と比較すると約1・6倍。特に、スマートフォン等の画面を見たり操作したりして起きた事故は約2・3倍という▼車を運転中、信号待ちで前方の車が青になっても発進しない│などというケースは、大抵スマホを操作していたりする。通話をしながら運転している人を見かけることも少なくない。「自分は大丈夫」と過信していると、強烈なしっぺ返しが待っていると肝に銘じたい。

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