2018年3月21日付

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毎日毎日、インターネットの世界でニュースが飛び交う現代社会。情報が氾濫する中で、何が真実かを見極める力が重要になってきている▼地震などの天変地異が発生すると、どこで何が起きているのか、家族は大丈夫か、など誰しもがあらゆる情報を入手したくなる。ネット社会が発達する以前は、テレビやラジオの速報が頼りだったが、今では手元で検索をすると一斉に情報が飛び込んでくる▼まさに玉石混交であり、その数が多くなればなるほど、真実は分からなくなってしまう。2年前の熊本地震の際に「動物園からライオンが放たれた」とのフェイク(偽)ニュースを思い出す。偽のニュースを信じて心配した人たちが、みんなに知らせようとしてリツイート(拡散)ボタンを押して広まっていってしまった▼スマホなどで瞬時に情報は入手できるが、真贋を見極めるには冷静な判断が求められる。下村健一白鴎大客員教授は、多様な情報とうまくつきあっていくために「即断しない」「鵜呑みにしない」「偏らない」「中だけ見ない(隠れたものを見る)」の頭文字を取って「ソウカナ」が大事だと訴えている▼今、旅館やホテルの有益な情報を、数件だけ厳選して提供するネット運営会社が人気を集めているという。多様な情報や利用者のクチコミだけでは、判断に迷う人が多いことも背景にあると思う。ネット以外の情報も有効に活用したい。(宮坂康弘)

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