伊那市50地点で「そば」比べ 信大が成分分析

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伊那市は22日、信州大学農学部の井上直人教授(64)=食物学=に委託して、市内全域50地点を目標にそばの成分分析を共同研究すると発表した。食味、色味、香りなどの成分を調べ、地域や生産方法など栽培環境によって、どのような差があるのかを調査。井上教授が茅野市の八剣技研と共同で開発した、成分差によって一粒ずつそばを機器で選別する技術を用いて、将来的にはえりすぐりの高品質そばを市内全域に普及させてブランド化を図る。

井上教授は過去に全国のそばの成分を調べた実績を持ち、今回は伊那市内を細かく調査する。合わせて全国のブランド化されているそばの成分分析も行って比較する。レーザーにより味と粘りに関わるタンパク質や、色味に関係する葉緑素を成分量で4段階に選別する機器を実用化。一粒ごとの分析で、おいしさの要因を追求する。

分析結果を踏まえて、JAや生産者団体などが加わり新年度から本格的に始動する「信州そば発祥の地 そば栽培振興・伊那産そばブランド化プロジェクト」で研究を推進。井上教授は「過去の調査で伊那あたりは標高が高くて良質なそばが獲れることが明らかになったが、市内の比較はできていない。場所によって適した栽培方法を調べ、選別によっていいそばを増やす2段階で行っていきたい」と説明する。

市内のそば栽培農家は約880戸。白鳥孝市長は「そばは年によって価格が変動し、生産者が安定しない。今回の研究が進めば取引単価も変わり、地域にとってそば栽培が大きな産業になる」と期待した。

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