2018年03月24日付

LINEで送る
Pocket

春分の日に降った雪が解けた天竜川の河川敷は、なんとなく緑色っぽく見えた。空気が乾燥する冬の間に積もった土ぼこりを、みぞれから変わった雨が洗い流したからだろうか。突然、春の色が河川敷に現れたものだから驚いた▼見上げると、ヤナギの枝も黄緑色に変わっていた。草や木にも活力が戻ってきたようで、茶系統だった風景にずいぶんと色が増えた。桜の名所・高遠城址公園では、観桜客の受け入れ準備が急ピッチで進められているそうだ。もう半月もすれば花が咲き出し、いい季節がやってくる▼多くの学校では卒業式が終わった。職場でも春の人事が内示される頃だ。新年度のスタートに向けて、社会はいろいろな意味で忙しさが増している。新生活の準備で動く経済、職場に吹き込まれる新しい風への期待…。こちらもまた活力にあふれる季節を迎えようとしている▼商工会議所が入社前の若者を対象に行った研修会をのぞいてみた。社会人としてのマナーを学ぶだけでなく、働くことと遊びとの違いや職場と学校の違いを認識し、社会人になるための心の準備をする機会で、異業種の仲間で編成したグループ学習をコミュニケーションや自己表現の訓練にも役立てていた▼緊張の中で繰り返しお辞儀の練習をする姿には新鮮さがあり、それは春の色とも重なるような気がした。会社勤めに慣れてしまった者が感じることなのかもしれないが。

おすすめ情報

PAGE TOP