伊那飛行場の遺構保存 市教委方針「移設前提」

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伊那市上の原にある旧陸軍伊那飛行場・飛行機格納庫基礎コンクリートの遺構が県道「環状北線」延伸の計画ルート上にかかることを受けて伊那市教育委員会は23日、「道路事業地に係る遺構は計測調査を行い、移設を前提に保存を図る」とした保存活用の方針を固めた。

移転先や保存方法は未定だが、委員からは「できるだけ現状に近い場所に残してほしい」とする意見も。松田泰俊委員長は「戦争に関わる遺産で、ぜひ残してほしい。子どもたちの教材にもなっており、重く受け止めてほしい」とした。

同飛行場の遺構保存については、2015年9月に市議会が「時代を超えた歴史的事実を語るものとして可能な限り保存」するよう求め、必要な施策を講じ、道路整備など開発行為に関しては保存に配慮した対策をするよう決議している。

昨年7月には地元の上の原区が市長や市議会議長にあてて保存の要望書を提出。昨年11月の定例会見で白鳥孝市長は「飛行場があったことを記憶として留めておくために、何らかの形で残せるように考えている」と移設を前提にした保存の検討を表明。遺構の規模の関係から「工法など、どういう形で動かすか方法を考えたい」と述べている。2月には太田寛副知事が現地を視察している。

同飛行場は飛行学校が訓練に使用する滑走路のほか、格納庫、宿舎などが建設されて約150ヘクタールの規模。敗戦により解体されたが、格納庫の基礎コンクリートや弾薬庫が当時の様子を伝えている。

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