中川の県道拡幅工事2年遅延 リニア対策協

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新たにのり面保護工事を行う県道松川インター大鹿線道路改良の「区間5」工事現場=中川村桑原

JR東海は27日夜、中川村で開いた第15回リニア中央新幹線対策協議会で、山梨―長野間を結ぶリニア本線南アルプストンネル掘削の発生土を運搬する県道松川インター大鹿線の改良計画が、設計変更や保安林解除の申請を理由に「2年弱工事が遅れる」との見通しを示した。計画5区間のうち先行する1区間を除き、4区間の工事は来年から始まり、全線工事完了は2020年秋ごろにずれ込む。

当初の計画では、工事完了のめどを18年度末としていた。JRは工期遅延の理由を「現地の詳細な調査結果から地形状況等に応じて(設計の)構造形式を変更した」、「工事区間が保安林に指定され、解除申請に時間を要す」とした。構想にあった通行止めによる夜間工事はせず「昼間施工にする」とも述べた。

県道改良は同村渡場から桑原までの5区間で実施。主に幅員が狭い部分の2車線化を進める。5区間のうち、区間1~4は道路沿いの森林が土砂流失を防ぐ目的の保安林に指定されている。国に申請した保安林解除に約1年を要す見込みで、解除は19年初頭とみられている。

改良区間のうち、現在2車線化工事をする仮称西下トンネル西側の区間5は、県から「(地盤強度を保つために)谷側のり面の保護工事が必要になった」と報告があった。道路部分は今年9月から来年1月にかけて舗装工事に着手。「舗装が完了した場所から順次通行を始めたい」との意向を示した。

改良工事の遅れに伴い、委員から「本線トンネルの残土運搬は工事終了後に始める認識でいいか」の質問が上がり、JRは「すでに下伊那郡大鹿村と車両通行の確認書を結んでいるが、渡場交差点の車両通行前には、大鹿と同様の確認書を締結し、同意を得てから(運行を)始めたい」と述べた。

協議会には委員ら約50人が出席した。次回協議会は6月ごろを予定している。

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