中尾歌舞伎に後援会 設立へ発起人会

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中尾歌舞伎の継承に向けた会見で、後援会発足の経緯を話す発起人代表の白鳥伊那市長

伊那市無形民俗文化財「中尾歌舞伎」の継承に向け、中尾歌舞伎保存会(西村篝代表)を支援する後援会組織の設立が決まった。これまでも保存会を支えた6人が発起人となり29日、伊那市役所で後援会のあり方などを協議。その後の会見で、設立の経緯や今後の活動方針などを発表した。

保存会は会員の減少や高齢化などにより昨年2月から活動を休止。今春の公演再開に向け、今年2月に残されたメンバーで再出発したが、役者が大道具や会場係など裏方を兼任し、負担の増大が課題になっていた。

発起人会では、地域に伝わる郷土の伝統芸能の灯を消すのは忍びない―として、後援会組織の設立を決めた。後援会は賛助会員の募集と公演の運営、大道具などの裏方を担当。4月中旬から下旬に設立総会を開いて詳細を決め、来年の公演から実務を行う。

また、地元の長谷中学生による中尾歌舞伎を応援する動きもある。同校2年生が新年度から地域学習の一環としてファンクラブを結成する。インターネットで中尾歌舞伎の情報を発信し、CMやイメージキャラクターの製作を計画。イベントでのPR活動も予定している。後援会ではこのファンクラブも支援する考えだ。

発起人代表の白鳥孝伊那市長は「休止の話が出たときから、地域や市民、県内外から再開を望む声が寄せられた。後援会による支援の輪が、中尾歌舞伎を後世へとつなげていくと期待している。バックアップをしっかりしていきたい」と決意を述べた。保存会の西村会長は「後援会の設立はありがたい。われわれはしっかり芝居をし、いずれ保存会は役者に専念できれば」と感謝した。

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