2018年04月05日付け

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小さな体にやや不釣り合いな大きなランドセルやかばんを背負った子どもたち。何となく輝いて見えるのは春の日差しのせいばかりではないだろう。光あふれる希望に満ちた未来。まさにピカピカの1年生である▼子育て経験者であれば、自分の子と重ね合わせる人もいるかもしれない。こんなかわいい頃があったかと。そして、生まれた時のことを思い出す。小さな命を前に、ただ健康で元気に育ってくれればいい。親なら誰しもそう願う▼ところが現実はどうか。今の子どもたちは学習塾や習い事が毎日のようにあり、忙しい日々を送る。家に帰れば通信教材が待っている。「将来のため」という大義名分があろうが、負担を感じている子もいよう。少々かわいそうに思える▼親にとっても教育費が重くのしかかる。経済的に余裕のある家庭ばかりではない。かといってそのレースから降りることも難しい。どうしても”少数精鋭”という考えにならざるを得ない。競争は活力の源泉とも言われる。だが過度の競争が先細りを助長することになっていないか▼国立社会保障・人口問題研究所が2045年までの地域別将来推計人口を発表した。45年時点では東京を除く46道府県で15年人口を下回る。どんな社会なら子どもを産みたいと思えるのか。保育園を増やすといった課題が挙がるが、地方ではピンとこない。もっと広い視野で考えていく必要がある。

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