小口太郎生誕、顕彰碑建立記念式典 岡谷市

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岡谷市の諏訪湖畔に設置されている「琵琶湖周航の歌」の歌詞碑

岡谷市は2018年度、「琵琶湖周航の歌」の作詞者で同市出身の科学者、小口太郎(1897~1924年)の生誕120周年・顕彰碑等建立30周年記念事業を行う。郷土の偉人を改めて顕彰し、次世代に継承するとともに、観光振興につなげる狙い。地元湊地区を中心とする小口太郎顕彰碑等保存会と連携し記念式典や記念展示などを実施していく考えだ。

小口太郎は諏訪郡湊村(現岡谷市湊)で生まれ、旧制諏訪中学校(現諏訪清陵高校)から高島尋常高等小学校の代用教員を経て、旧制第三高校(現京都大学)へ進んだ。

三高時代は水上部(ボート部)に所属。「琵琶湖周航の歌」は1917年6月、水上部二部クルーによる琵琶湖周航2日目の今津町(現高島市)の旅館で発表された。仲間が当時学生の間で流行していた吉田千秋作曲の「ひつじぐさ」のメロディーに乗せて歌ったのが始まりとされ、三高の寮歌として広まった。

一方、太郎は三高卒業後、東京帝国大学(現東京大学)理学部に入学。科学者としての才能も発揮し、在学中に発明した「有線及び無線多重電信電話法」は国内外で特許を取得。現代の通信事業の基礎技術となる画期的な発明として高く評価されている。

顕彰碑は1988年、太郎の生誕90年を機に岡谷湖畔公園に建立された。太郎の像や歌詞碑、音楽が流れるミュージックボックスも設置されている。保存会は前身の小口太郎顕彰碑等建立実行委員会を引き継ぐ形で同年に発足。公園の清掃や顕彰碑などの保存整備、歌の普及などの活動に取り組み、建立から5、10、20年などの節目には記念の集いなどを開催している。

市は18年度一般会計当初予算に事業費72万6000円を計上。「岡谷市の偉人をしのび、次世代を担う小中学生や高校生らに継承するとともに、特色ある地域資源として観光の振興やまちの活性化につなげたい」としている。

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