御柱祭を彩る11 「龍神の舞」諏訪市本町2丁目有志の会

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「龍神の舞」の練習に励む「諏訪龍神」のメンバー

「龍神の舞」の練習に励む「諏訪龍神」のメンバー

力強い太鼓の響きを合図に、男たちの操る2体の竜が躍動する。諏訪市本町2丁目の有志の会「諏訪龍神」が受け継ぐ「龍神の舞」だ。諏訪大社の祭神にまつわる伝説を基にしたストーリー仕立てになっており、御柱祭の里曳きには欠かせない出し物の一つになっている。

同市内では昭和40年代、「龍神まつり」が行われ、JR上諏訪駅周辺の複数の町内が舞を披露していたという。諏訪龍神は、まつりが数年で途絶えた後も舞を受け継ぎ、守っている。地元商店主らで発足した経緯があるが、2代目が中心となった現在は住民や賛同者にも門戸を広げている。市内の高島公園で毎年行われる「高島城祭」が主な発表の場だ。

同会によると、諏訪大社上社の男神が下社の女神に会うために諏訪湖を渡った道筋とされる御神渡り伝説などを基に、先代のメンバーがストーリーや振り付けを考えたという。おはやしが加わり、壮大な物語を繰り広げる。

勇ましく飛び回った2体の竜が身を寄せ合ってとぐろを巻く「二重とぐろ」でクライマックスを迎える。煙をたき、雲の上の世界を演出。竜が頭を高くもたげて向き合う姿は見栄えがし、拍手喝采が起きる場面でもある。

メンバーは30~40代を中心に男女合わせて20人。全長15メートルの竜は頭、胴体、尾と担当を決め、緑色の雄を6人、赤色の雌を5人で担ぎ、代表の土橋宏次さん(61)が指揮を執る。

御柱祭を見据えて3月から月1回の練習を2回に増やした。全員がそろうことは難しいが、補い合って演技の質を高めている。接近したときにお互いの竜が絡まったりしないよう、立ち位置や動きを再三確認している。

「竜が生きているように舞う。その迫力を感じてほしい」と、雌の頭を操作する柳澤廣明さん(43)。雄の頭を担当する藤森栄太さん(41)も「御柱祭に花を添えられるよう頑張りたい」と晴れの舞台を楽しみにする。

里曳きは、上社は5月4日に本宮周辺、下社は15日に秋宮周辺で披露する予定。「『御柱祭にはなくてはならないイベントになった』と言われるようになった。今回も最高の舞を見せたい」。土橋会長は決意を新たにしている。

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