2018年04月13日付

LINEで送る
Pocket

〈地方自治は民主主義の最良の学校〉といわれる。イギリスの政治家ジェームズ・ブライスの言葉として広く知られている。地域のことはそこに住む人が自ら考えて決める。身近な政治の場だからこそ参加しやすく、学ぶことも多い▼地方自治に関する法律に地方自治法がある。明治憲法には地方自治の条項はなく、地方自治法は現行憲法と同時に施行された。憲法はその地域に住む人を代表する「議会」を自治体に置くことを定めている。地方自治の担い手となる地方議会の果たす役割は大きい▼ともに選挙で選ばれた首長と議会の二元代表制で成り立つ地方自治だが、人口の少ない小規模自治体を中心に議員のなり手が減っているという。行政を監視し、住民の意思を行政に直接反映させる。憲法が定めた戦後の地方自治の仕組みが崩れかねない危機にある▼総務省の「町村議会のあり方に関する研究会」が先に、町村議会のなり手不足の解消を目指す新たな議会の形を提言した。議員の仕事だけで生活できるよう報酬を引き上げたり、議会活動と仕事を兼業しやすくしたりと、議会に住民参加を促す制度を設けるという▼「夜間・休日議会」を導入した喬木村議会や、町民も加わって町へ政策提言する「政策サポーター制度」を設けた飯綱町議会など先進的な取り組みもある。地方自治を成熟させるためには、主役である住民の主体的な参加が欠かせない。

おすすめ情報

PAGE TOP