伊那市議選15日告示 選挙戦か微妙な情勢

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任期満了に伴う伊那市議選は15日告示、22日に投開票を控えるが、これまでに出馬を表明しているのは定数と同じ21人(現職12人、元職1人、新人8人)と低調に推移してきた。11日に新人男性が立候補届け出の説明を受けて書類を持ち帰り、無所属での出馬を検討。13日にも態度を明らかにする見通しだが、選挙戦になるかは微妙な情勢だ。

無投票の見方が多くの関係者の間に強まる中、書類持ち帰りの報道を受けて12日、既に立候補を表明している一人は「ここまできていたので無投票になった場合の対応に比重を移しつつあったが、選挙を改めて意識し直した」と話す。

今回の市議選は前回2人だった引退が9人(うち1人は市長選出馬で既に辞職)に増え、「本来であれば世代交代が進むはずの選挙なのに」と立候補予定者、市民双方から聞かれる。しかし、ふたを開けると、定数を4上回った前回選とは一転、日増しに無投票の可能性も高まる展開で推移してきた。

立候補予定者の顔触れをみると、70代が5人、60代が11人、50代が3人、40代、30代が各1人。選挙戦になるかも不透明で世代交代が進んだとはいえない低調な動きに、複数の予定者は議員定数の見直しを改選後に議論すべきと指摘する。「人数を減らす中で、若い人たちに出馬を促すような報酬を確保することも必要なのでは」といった声も挙がる。

市議選が無投票になった場合、改選後の市長と市議会の力関係にもつながると懸念する見方もある。「選挙を戦って選ばれた市長に対して、無投票で選ばれた市議が思い切った物言いができるかどうか。特に今回は新人も多い中で」といった声が市民からも聞かれる。

複数の新人は「どれだけの人が自分に一票を投じてくれたのかを知りたい」「選挙をやらず自分の立ち位置も分からないまま、市政に向かうのは不安もある」と心の内を明かす。

同市議選では市町村合併の新市発足による2006年からの3回の選挙はすべて選挙戦に突入しており、旧伊那市に限れば1選挙区制となった1967年以降、無投票はない。

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