白樺湖と蓼科湖下流の被害予想 茅野市がマップ

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茅野市は今年度、白樺湖と蓼科湖のハザードマップ(災害予測図)を作成する。地震や大雨に伴う堤防決壊を想定し、下流域の被害想定区域や避難場所などを明確にした地図を作り、緊急時の早期避難に役立てる。夏ごろまでに素案をまとめ、秋以降に被害想定区域の地区との話し合いを進める計画だ。

農林水産省は、下流域に住宅や公共施設があり貯水量10万立方メートル以上のため池を「防災重点ため池」として、2020年度までにハザードマップを作成するよう求めている。農水省によると、昨年3月現在、防災重点ため池は全国に1万1362カ所あり、うち5441カ所でマップが作成されている。

茅野市内には17カ所のため池があり、このうち防災重点ため池は白樺湖(貯水量112万立方メートル)と蓼科湖(同18万5000立方メートル)の2カ所。ともに「耐震性と安全性は確保されている」(市農林課)が、農水省の方針に基づき今年度一般会計予算に業務委託料620万円を計上し、国の補助金を活用しながらマップを作成、配布する。

マップは堤防が決壊したことを想定し、下流域で起きる浸水の範囲を予測し、住宅地に水が到達するまでの 時間や避難場所についても記載する予定。素案をまとめた後は、被害想定区域の区を対象に説明会を開き、関係者とワークショップ形式で避難のあり方などについて話し合う。

市農林課は「ハザードマップの作成を通じて、何かあったときには迅速な避難行動につなげ、被害を最小限にとどめたい」と話している。

白樺湖は1946年、蓼科湖は52年にそれぞれ築造された農業用温水ため池で、ともに茅野市北山にある。施設管理者は白樺湖が池の平土地改良区、蓼科湖は滝之湯堰土地改良区。農業用水利のほか、湖周辺は観光地として知られている。

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