諏訪市旧湖南小後山分校解体へ 安全面を考慮

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今年度中に解体される旧湖南小学校後山分校

諏訪市は今年度、旧湖南小学校後山分校の建物を解体する。1968年3月末の廃校から50年が経過し、老朽化が激しく、防火防犯上など安全面を考慮した。8月にも解体を始める予定。

市財政課によると、旧後山分校は建物の登記がなく建築年は不明だが、建設後、80年程度が経過しているとみられる。木造2階建ての校舎棟や平屋の体育館、両建物を結ぶ渡り廊下があり、延べ床面積は約800平方メートル。廃校翌年の69年に後山区に無償譲渡されたが、2014年に市に返還された。

これまで写真撮影をする人らが建物内に入り、「肝試し」をするような好ましくない利用があったという。15年夏には建物の窓ガラスが割られたり、アルミサッシが壊されたりする被害もあり、市は解体を検討していた。

解体事業費は2220万円。建物内には古い教材や機織り機などが残されており、市教育委員会が保存すべき物があるか確認する。敷地は約1670平方メートルの広さで、市は更地後の利用は特に考えておらず、後山区や近隣住民に払い下げを受ける意向があるか聞きたい、としている。

建物は普段使われていないが、諏訪地方観光連盟諏訪圏フィルムコミッション(FC)の誘致で映画「ひぐらしのなく頃に」(2008年)やコマーシャルなどの撮影が行われている。昔ながらの雰囲気が好まれていたといい、FC担当者は「維持管理が難しいことは理解しつつも、レトロな場所が減ることには残念な気持ちがある」としている。

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