2016年05月01日付

LINEで送る
Pocket

ちょっと意外に感じた。先日、内閣府が発表した「社会意識に関する世論調査」である。「現在の社会に全体として満足しているか」との質問に「満足している」と答えた人は62.0%で、過去最高となったという▼少子高齢化や人口減少が取りざたされ、将来に明るい展望が描きにくくなっている。非正規労働の増加や保育園、介護従事者の不足、子どもの貧困など社会のありようを考えさせられる問題も起きている。そうした取り組みの先頭に立つべき政治家の不祥事も相次ぎ、日本は大丈夫かと思っている人も少なくないはずだ▼そんな中で「満足」と考えている人が6割を超えたことは率直に驚いた。ネット上では今より良くなる見通しがないから現状で満足しようとしているのではないかといった冷ややかな見方も散見された▼調査では「現在の社会に満足している点」も聞いている。「良質な生活環境が整っている」「心と身体の健康が保たれる」「向上心・向学心を伸ばしやすい」などの答えが多かったという。賛同しかねる人もいるだろう。もっとも満足、あるいは幸福といったことに実体はなく、その人の感じ方だったり、他との相対評価だったりする▼ただ、東日本大震災、今回の熊本地震も含めて、何げない日常の大切さであったり、「足るを知る」ことも再認識した。その意味で「満足」が増えているとすれば前向きに受け止められる。

おすすめ情報

PAGE TOP