2018年4月14日付

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取材の場でイノベーションの言葉をよく耳にするようになった。技術革新などと訳されるが、簡単に言えば、「新しい組み合わせ」で価値の高いモノやサービス、仕組みを生み出すことのようだ。地方が持続的な発展を遂げるにはイノベをいかにつくり出すかにかかっている、と▼慶應大大学院教授でテレビでもおなじみの岸博幸さんが、伊那市での講演で例に挙げたのがアイドルグループ・AKB48。その戦略に賛否はあったが、CD不況下の中、握手券や投票券の「おまけ」を組み合わせて売り上げを伸ばした▼いまある物同士の1+1で「3」「4」にする。やる気やアイデア次第だ。0を1にするインベンション(発明)ほどハードルは高くない。技術革新という言葉にも惑わされたが、地域社会の身近な場所、あらゆる分野でイノベは起こせる。自治体の政策でも▼福井県鯖江市のまちづくりの取り組みに「JK課」「OC課」がある。地元の女子高校生(JK)の視点やおばちゃん(OC)の知恵を取り入れて住み良さを追求した。女性たちとのイノベの成果を施策に反映し、人口増にもつなげてきた▼伊那市長選があす告示される。これまでに立候補を表明した3氏の公約集などをみるといずれにもイノベ含みの政策がある。伊那市ならではの”イナベーション”で地域をいかに輝かせられるか。その観点も意識しながら訴えに耳を傾けたい。

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