2018年4月21日付

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「失敗を恐れず、勇気を持って何事にも果敢に挑戦してほしい」。新年度が始まるこの時期、トップの訓示でよく聞かれる言葉である。とりわけ新人に向けられる場合が多い▼額面通り受け取る人がどれほどいるか。誰でも失敗は怖いし、できれば避けたいのが人情だろう。だが失敗にも「良い失敗」と「悪い失敗」があるという。ある会合で拝聴した。積極的な言動により果敢に挑戦したが、思うようにいかなかったり、あらゆる準備をして取り組んだものの、想定される結果が得られなかったりしたもの。こうした失敗は認められるとした。言うまでもなく、この反対は認められない失敗である▼上司は部下の失敗(もちろん良い失敗)の逃げ道を用意すること、そのために部下は適切なタイミングで「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)を上司に行うこと。それが重要という。そうした前提がなければどんな失敗もただの失敗、挑戦も単なる独断専行に終わってしまうだろう▼大切なのは風通しのよい職場環境やコミュニケーションである。これが「ほうれんそう」の極意であるとも言われる。都合の悪い情報が上がってこない。どこかの官庁のようでは困る▼この春、新社会人となって大変な日々を送っている人もいよう。「若い時の苦労は買ってでもせよ」という格言もある。働き方改革が叫ばれる中で少々言いにくいが、経験こそ一番の宝になる。

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