伊那市デザインプロジェクト 東京藝大の学生

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伊那市の魅力をリサーチしながら高遠第2・第3保育園の園児と交流する東京藝大大学院の学生

東京藝術大学(東京都)の学生が、さまざまな形で伊那市の魅力を発信する「伊那市デザインプロジェクト」を今年度から始動する。同市高遠町出身で東京音楽学校(現東京藝大)の初代校長を務めた伊澤修二(1851~1917年)の縁で実現した官学連携事業の一環。21~23日には同大学の大学院生8人が伊那市を視察。今夏の事業開始に向け、伊那市の魅力をリサーチした。

市は2016年、「山葡萄ワイン・山紫プレミアム」のラベルデザインを東京藝大デザイン科に委託。その際に美術学部・美術研究科の押元一敏准教授から「学生が夏休みに一定期間滞在して集中して制作活動に当たれる場所はないか」と市に提案があり、市が高遠町塩供の古民家を借り受け、同大学に提供した。プロジェクトはこの古民家を拠点に行われる。

今回は学生たちが国立信州高遠青少年自然の家に宿泊し、信州高遠美術館や高遠城址公園、市創造館、市内商店街などを視察。自然の中で保育を行う「信州やまほいく」を実践している高遠第2・第3保育園では、園児と一緒に“山保育”を体験。同園の裏山で木登りやタイヤブランコを楽しんだ。

押元准教授(47)は「伊那は魅力にあふれており、その魅力を芸術や表現活動で形作っていきたい。住民と学生が協働でつくる作品や活動が過疎化対策や移住促進につながれば」と話す。

プロジェクトでは今回の視察で学生が発見した魅力を元に、今夏のワークショップなどを検討。9月に学生たちの作品展を行うほか、市内園児たちとの交流も継続する予定だという。

古民家を仲介した「高遠第2・第3保育園と地域の未来を考える会」の伊藤岩雄会長(68)は、学生と地域住民との交流にも期待する。「息の長い交流で学生が1人でも伊那の住民になれば。地元食材を使った食事の提供など、今後もプロジェクトを支援していきたい」と話している。

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