2018年04月25日付

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初夏を迎えようとするこの時期。楽しみな食べ物の一つが山菜や野草だろう。畑で育てられた野菜にはない強い風味がいい。先日立ち寄った直売所にも、コシアブラやコゴミなどの青々とした品が並んでいた▼個人的に言えば、山菜と言ってすぐ思い浮かぶのが、オオバギボウシだろうか。地域によって「ウルイ」や「コレー」などとも呼ばれ、野の物ならでの野趣と、ちょっとぬめった舌触りに食欲をそそられる。卵とじの料理などは、田植え上がりと時期が重なる山の幸でもあった▼そんな季節感たっぷりで魅力的な山菜だが、気をつけておきたいのが有毒植物との誤食である。前述のオオバギボウシはバイケイソウと間違われるし、若芽の時期のニリンソウは猛毒のトリカブトに似ている。きちんと見分ける必要がある▼毎年注意喚起がされるけれど、誤食が後を絶たないのが現状で、今月初めにもお隣の山梨県で、スイセンを食べてしまう食中毒が相次いだ。うち1件はみそ汁の具に家庭菜園で栽培したニラを入れたところ、近くで育てていたスイセンが混入した。家族4人が嘔吐に見舞われたという▼欠かせないのは、秋のキノコと同じように、はっきり分からないものは採らない、食べないという鉄則だろう。野のうまみには必ず危険が隣り合わせでもある。身近に大地の恵みを味わえる環境は存分に楽しみたいが、それで体を壊しては元も子もない。

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