伊那谷を英語で伝えたい テキストを冊子に

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講義テキストをまとめた伊那英語ガイドクラブのメンバーら

伊那市を拠点に活動する伊那英語ガイドクラブは、およそ5年半にわたって英語を学んだ米国人講師の講義テキストをまとめた冊子「伊那谷で日本を語る」を発行した。訪れた外国人に「伊那の文化や風土を英語で伝えたい」と願う会員のために、講師が作成した英文の資料や想定問答で、ガイドの現場で使える英語が、講義の思い出とともに収録されている。

講師を務めたのは中川村在住のロナルド・ファードさんと妻の小川妙子さん。2012年12月から同クラブに関わり、英語を教えてきた。二人は近く県外に移住する予定といい、有意義だった講義を記録し、将来にわたって活用するために一冊にまとめた。

ロナルドさんは米国ウィスコンシン大学大学院で日本文学を専攻し、日本の歴史や文化にも詳しい。同クラブ代表の橋爪公弘さん(65)=同市美篶=は「私たちが知らなかった日本も、文化も教えてくださった」と感謝する。

月に一度の講義では「辰野のホタル」「伊那谷の石碑」などを題材に、英語での一問一答や説明を記した資料で観光英語のレッスンを受けてきた。4月10日の最終講義は伊那谷ゆかりの漂泊の俳人井上井月がテーマで、俳句や略歴の英語表現を教わった。

東京五輪で日本を訪れる外国人が増え、リニア中央新幹線の開業で伊那谷にもたくさんの外国人が訪れることが期待されている。「外国人のために、この地域のことをどう説明したらいいのかを考えるときの参考になる」と橋爪さん。今後も冊子を基に、英語を使った発信力を高める訓練を重ねることにしている。

同クラブは06年に同市のNPO法人伊那国際交流協会が企画した「英語で観光ガイド養成講座」を受講したメンバーが、継続して活動するグループとして設立。現在約30人が在籍している。

冊子はA4判、150ページ。150部を印刷した。上下伊那の公立図書館に寄贈するほか、希望者には1000円で提供する。問い合わせは伊那国際交流協会(電話0265・72・7706、月・火・木・金曜日の午前10時~午後0時30分のみ)へ。

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