25年の活動に幕下ろす 女性の歩み研究会

LINEで送る
Pocket

女性の歩み研究会が25年余の歴史に幕を下ろした

諏訪市内に発足して25年余、江戸時代から今日まで、道を切り開いた女性に焦点を当て、時代背景を探りながらその生きざまを研究し続けた「女性の歩み研究会」(守屋輝代代表)は27日、活動に幕を下ろした。同会に関わった人らは、今後も学び得た全てを財産に、「地域社会に関心を持ち続けたい」としている。

発足当初24人だった会員は現在は9人。多くが80~90代と高齢化したことから幕を下ろすに至った。研究対象者は政治、経済、女性解放運動などで活躍した222人に。同会は「共鳴する仲間と共に歩み、掛け替えのない学びの場だった」と振り返る。 

研究会は、同市婦人団体連絡協議会が1992年、戦前の女性活動家95人を紹介した企画展「道を拓いた女たち」を開き、多くの市民と感動を共有したことがきっかけとなった。同協議会は展示資料を書き写し、手作り冊子「道を拓いた女たち」を発刊。冊子に取り上げられた人たちの研究から始め、クリアすると各自が取り上げたい女性に対象を広げた。

例会は月1回設け、市図書館を活動拠点に順番で発表。発表者は数カ月掛けて近隣の図書館はじめ国会図書館、資料の少ない先駆者は出身地や在籍した大学にも問い合わせ、年表を作り、足跡や社会への影響などを考察した。変遷していく時代に問い掛け、女性の向上や社会的責任、自分たちにできることを模索、行動。会員から市議や区長らも誕生した。

最終例会には神澤國子さん、久住鐶さん、小平喜美子さん、塚原節さん、羽毛田慧子さん、守屋さんが参加。欠席の有賀由美子さん、小口治代さん、小松俊子さんの思いも代弁しながら、女性解放の旗手平塚らいてうはじめ、政治家土井たか子、吉林で敗戦を迎えた作家澤地久枝などを思い起こした。

福祉施設から例会に通い、かつては学徒出陣を見送ったという94歳の会員は、「研究会の帰りは自然と元気になった」と笑顔。他の会員も「学んだことは、身をていして社会の矛盾と闘った女性の生きざま、困難に負けず開花した女性たちの姿。勇気と知恵をもらった」とし、「会が次代に引き継がれないのは残念だが、至福の環境だった」と結んだ。

おすすめ情報

PAGE TOP